キース・ライリー
March 2012
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Keith Reilly/キース・ライリー
Lens
Keith Reilly has been around music and nightlife culture for over 30 years he is the founder and vision behind fabric.
fabric opened in October 1999 after nine years searching for the right space. fabric is opposite the historic Smithfield Meat Market in Farringdon, London. During this time it has become one, if not the most influential nightclub in the world. Since 2001 fabric has also released the highly acclaimed monthly compilation albums that alternate each month between its key nights fabric live (Friday's) and fabric (Saturday's).

ロンドン在住。1979年に初のクラブとしてスタートした”The Cage”は口コミだけで総勢2000人の人々が訪れ話題となる。その後、1990年10月にロンドンの東にあるスミスフィールド市場の逆側にfabricが誕生。キースにとって音楽は生活の一部であり、レコードコレクションは500,000枚を超える。現在fabricは世界で最も影響力のあるナイトクラブの一つと言われる程にまで成長した。最高の音楽 、最高のサウンドシステム、最高の人々の融合で最高のクラブが存在する。2001年よりコンピレーションアルバムをリリースしている。

"Good Music. Sound System. Good People. In precisely that order."
www.fabriclondon.com

Monthly Archives: March 2012

Something to think about

まずは、第1回目のブログから今回までの“間奏”について心からお詫びします。ファブリックでの活動を再編成している真っ最中であり、またわたし自身予期していなかった引っ越しをすることになり、自由になる時間がほとんどないヘクティックな毎日でした。

 

前回のブログでは、美しいものを体験、エンジョイすることの大切さについて触れましたが、そのことを見事に表した、ちょっとした実験のことを思い出しました。

 

パーセプション(=知覚)

サムシング・トゥ・シンク・アバウト(Something To Think About

 

2007年1月のある寒い朝、メトロのワシントンD.C.駅でのこと。バイオリンをもった男が45分にわたってバッハを6曲演奏しました。その間、約2000人の人が駅を行き来し、ほとんどの人が仕事場へと向かっていました。演奏を始めて3分後、中年の男性がバイオリニストに気づき、歩くペースを落とすと、数秒のあいだ足を止めて演奏に聞き入りました。が、しかし、すぐさま遅れを取り戻すかのように、急いで雑踏に消えていきました。

4分後:

バイオリンを演奏していた男は、初めてのチップを受け取りました。金額は1ドル。ある女性がバイオリニストの帽子にお金を投げ込んだのですが、彼女はその場に立ち止まることもなく過ぎ去っていきました。

6分後:

今度は若い男性が近くの壁に寄りかかり演奏を聞き始めました。しかしほどなく腕時計に目をやると、ほかの通りすがりと同じく姿を消していきました。

10分後:

3歳くらいの少年が演奏を聞こうとバイオリニストの前に止まりましたが、母親に促されて足早に去っていきました。その子は足を止めてもう一度バイオリニストに目をやりましたが、母親にさらに強く押されその姿は見えなくなりました。同じようなことはほかの子どもにも見られましたが、例外なく親に立ち止まらないように言われ、その場を過ぎ去っていきました。

45分後:

バイオリンの男は途切れることなく演奏を続けています。その時点で、たったの6人が足を止めて短いあいだですが演奏を聞いたのです。約20人がチップを置いて行きましたが、彼らは歩くペースを落とそうともしませんでした。男が最終的に手にしたお金は32ドルでした。

1時間後:

男は演奏を止め、静寂が戻りました。そのことに誰も気づかず、もちろん拍手もありません。演奏を褒める人もいませんでした。

その場を通り過ぎた誰ひとり知らなかったことですが、その男は、世界でも名だたるバイオリニストとして知られるジョシュア・ベルでした。彼はもっとも複雑な楽曲の一つを350万ドルもするバイオリンで演奏したのです。ちょうどジョシュア・ベルが、チケットの平均価格が100ドルはくだらないボストンでのコンサートをソールドアウトした2日前のことです。

これは作り話ではなく、実際にあった話です。ジョシュア・ベルが匿名の演奏家としてメトロの駅でバイオリンを引いたこの出来事は、『ワシントン・ポスト』紙によって企画された、人々のパーセプション、好み、優先順位に関する社会実験だったのです。

そこで質問。

●わたしたちの日常生活に馴染みのある場所で、さらに時間帯が適切でない場合(ジョシュア・ベルのケースではラッシュアワーの通勤駅)、わたしたちは美を見いだすことができるのか?

●足を止めてまで、その美を鑑賞するのだろうか?

●わたしたちは予期しない場所でも、すばらしい才能に気づくことはあるのか?

この実験から引き出せる結論の一つが以下です。

もし世界有数のミュージシャンが、もっとも美しい音楽を、もっとも美しい楽器で演奏しているのに、足を止めて鑑賞する時間すらないのであれば、そのほかにも、わたしたちが気づかずにいるものは数多くあるのではないでしょうか。

 

以下がワシントン・ポスト紙のリンクです。

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/04/04/AR2007040401721.html

 

わたしは、このブログをわたしにとってとても大切な音楽をみなさんと共有するスペースにしたいと考えています。そしてみなさんがこれまでその存在に気づかずにいたアーティストを紹介できれば幸いです。いわゆる有り体のプレイリストは好きではありません。わたし自身、プレイリストにセレクトされた曲が知っているものばかりだったら、すぐに興味を失ってしまいます。また知らない曲であっても、それは単に空虚な曖昧さと、“型通り”のデータストリームフォーマットがもつ柔軟性のなさを見いだすだけです。そういった曲がリストになっているという事実だけでも、プレイリストを作るという作業への興味を失うのに十分です。そういった意味では、秩序や構造といったものを重要視する人間ではありません。もちろんそれらが必要な時や場合もあります。しかしアートにようにとても主観的なものを語るうえでカテゴリー分けや決められたフォーマットでのプレイリスト化は決して正しい方法ではないと思います。

そこでこのブログでは、わたしのコメントといっしょにみなさんの興味を引くようなインフォメーション付け加えただけのシンプルなカタチで音楽を紹介する方がベターだと考えました。その音楽はここで聴くことができます。

http://official.fm/tracks/355756

今回の楽曲は、引っ越しを済ませた直後の疲れ果てた状態でセレクトしました。なので、テンポに関していえば、どちらかというとゆったり目の曲が多くなっていますが、みなさんの心に響く一曲があれば、と思っています。

まずはJoanna Newsomeの『En Gallop』という曲でスタート。Joannaはララバイの演奏に長けたハープ奏者です。もしこの手のデリケートで親しみのある曲があなたの好みだったら、『En Gallop』はあなたの意のままに世の中の動きをパッと止めてしまう魔法のトラックです。この曲を聞くたびに、わたしは息をすることや、言葉を発することを忘れてしまいます。文字通りピュアな感嘆に心を奪われてしまうのです。

続くトラックはCibelliの一曲。音楽には聴くものをまったく違う世界にいざなうチカラがあると考える人もいますが、実際、それが本当だとして、さらにはあなたが選んだ行き先が、パリのどこかうらぶれたエリアにある朝4時の荒廃したボヘミアンなカフェだとしたら、この曲がすこしは気分を上げてくれるかもしれません。低いトーンでうなるようなハーモニーが、フランス的な魅力を漂わせる一曲です。

その次はSmogというバンドでプレイしたこともあるBill Callaghan。時にコメントする必要のまったくない曲がありますが、これがまさにそれ。とにかく聴いてみてください。とても、とてもスペシャルなトラックです。曲名は『Rock bottom Riser』。

次に紹介するアーティストの音楽を初めて聴いたとき、そのすばらしさに彼の新しいすべての曲を体感したいと思ったほどでした。ある日の夕方、友人がなんの前触れもなく「ライブに行かないか?」と電話をかけてきました(なんとも間の抜けた質問ですが)。30分後、Fionn Reganというアーティストのライブを観にロンドン南部のブリクストンへと向かっていました。その夜、わたしが感じた喜びは言葉で語ることのできないほどでした。まったく予期していなかった出来事が、心にまるでクリスタルを結晶したかのような時を刻んでくれるのは、いつでも純粋な喜びです。期待というある種の負担とは無縁ですし、これまで気づかずにいたものを自分のハートにしっかりとつかみとることができた勝利の気分や達成感に似たものを感じることができるからです。タイトルは『Hey Rabbit』。

次のアーティストについてはわたし自身詳しくは知りません。なぜならまだ正式にはアーティストとして活動していないからです。でもラブリーな話なので紹介します。経緯はこんな感じです。ある少年がわたしの親友であるHowie Bに手紙を送りました。その手紙には、少年がシンガーソングライターになりたいこと、そのためにHowie が適任だとアドバイスされたことなどが綴ってありました。これまで数々のミュージシャンを育てた経験のあるHowieは、まだ14歳の少年に、今後も練習を続けてできる限りたくさんの音楽を聴くこと、そしてもう少し歳を重ねたら再びHowieに手紙を書くことを申し伝えました。2年後、Howieのもとに手紙が届き、そこには少年がHowieの教えを守り、またいくつか作曲したことが書かれていました。その後、Howieは自分のスタジオにその少年を招きました。このトラックはワンテイクで録音されたライブ音源です。タイトルは『from me』。読者のみなさんにはこの少年のストーリーがどう展開するか折りをみてアップデートします。16歳の少年のまったくエディットされていない声。たぐいまれな才能です。

次の2曲は、みなさんも以前どこかで聴いたことのある音楽です。これはレコーダーをオンにしたまま、わたしが一人で演奏していたときにできた音源です。この2曲が録音されているのは、ただ単にそのときわたしが聴きたいと思った曲だからです。Nina Simone の『Our love will save us this time』とDionne Warwick の『Don’t make me over』。

次はもし興味をもったら、間違いなく聴き込む必要のあるアーティストです。名前はFenin 、多くの楽曲をiTunesからダウンロードできますが、どれも興味深いものばかりです。楽しんでください。

神に誓って、次の曲がセレクトされていることに対する目的も意図もありません。David Sylvian と坂本龍一によるものです。本当にただポッと浮かんだのです。わたしがこの曲を演奏する理由は、わたしが好きだから、という以外にありません。

次に紹介するアーティストについてもたくさん耳にしているでしょうが、このトラックは脇に置かれることが多い一曲です。しかし間違いなくすばらしいアートです。誰であれデヴィッド・ボウイのTOP10リストを作るときに、『can you hear me』を入れるのはまれでしょう。ボウイとベルベット・アンダーグラウンドを聴いて育ったこともあって、ボウイのTOP10をセレクトするようこれまで何度となく依頼されました。しかしそうすることは、バラエティに富んだ彼の作品に対する侮辱にしかなりません。が、ここでは例外的に一曲チョイスしました。この曲はいつ選んでもリストに必ずあがるトラックだと思います。

 

続くトラックは、さきほどもご紹介したDavid Sylvian から『Nostalgia』。

その次は、全世界の音楽業界を魅了したかにみえるアデル・フィーバーに対する“解毒剤”が必要な、わたしのような人間に向けた一曲です。もちろんアデルを批判したいわけではないですが、2曲しか注目に値する曲がないアルバムに対して、6つのグラミー賞とたくさんのBritアワード?? いくらなんでも……。ちょっと誇大なへつらいのようなこのアデル・フィーバーは、多くを求めない怠惰な精神が生み出した現象だといえるでしょう。わたしはいかなるアーティストの批判も好きではありません。実際、わたしのコメントは、安全ですでに有効と実証されたフォーマットでしかミュージックを制作せず、ほかのもっと注目に値する才能を無視し続ける音楽業界に対する批判なのです。トラックは、Birdieの『shelter』。彼女は天使のように歌い、優美にピアノを演奏します。また楽曲は、彼女のように若いアーティストにはまれな奥行きの深さをもっています。しかしアデル・ファンの大軍にもしなんらかの信憑性があるのなら、(ものすごく、そしてアデルのケースだと、イライラするほど)ノーマルであることが、アーティストとして成功する新しい道だということになるのでしょう。

次は、Jaymay。うれしいことに彼女には“ノーマル”なところがほとんどありません。不器用で気まぐれ、素のままのアーティストですが、だからこそ美しい。YouTubeですばらしいクリップをいくつか見ることができます。音楽を楽しむだけでなく、彼女のようなアーティストが存在すること自体に感謝したくなるほどです。

Howieとは別の友人が次の曲をMySpaceで見つけてきました。アーティストの名前はJay Jay Pistolet。この手のテーマの曲にはあまり見られない雄弁な愛とともに語られる悲しいストーリーの音楽です。エレクトロニック・ミュージックで歌詞が注目されることはありませんが、ゆっくりとこれらの曲のポエトリーを楽しむのもいいでしょう。どの曲にも示唆に富んだ歌詞があり、みなさんの心をつかむことでしょう。なので、もし実際にみなさんの思考を刺激するようなことがあればより良いですね(笑)。Jay Jayのボイスはユニークで、リッチな宝石のようです。この曲『Holly』は、リリースされたばかりのトラックです。

最後の曲もポエトリーのような一曲。歌詞は1ライン、1ライン、美しいリリックが繰り返されます。「あなたのボタンをすべて戻して、腕に抱いてベッドで寝かせてあげるわ」。アーティストの名前は、Zoe Johnston。彼女は優美にそして恥じることなくすべてをオーディエンスに差し出すことができるアーティストです。これまで9万人の観客を前にライブをしたこともあるのに、ほとんど無名に近い存在です。ひと言。なぜなのか?

 

ここでさきほども触れた友人のHowie Bについてもう少し詳しくお話します。Howieについてはさきほど曲を紹介した16歳のアーティストとともに、今後このブログで紹介する機会が増えることでしょう。彼は、業界でも高い尊敬を集める著名プロデューサー/ミュージシャンです。Googleで検索すれば、彼の音楽的業績をみることができますが、わたしはここで彼が才能あふれるイタリア人フィルムメーカーとコラボして、プロデュースしたビデオクリップを紹介したいと思います。このプロジェクトの目的は、バンドといっしょにツアーをまわることのエッセンス、カルチャー、ライフスタイルを伝えようとするものです。シネマトグラフィーは驚くべきクオリティで、おそらくサンダンス映画祭でリリースされる予定です。以下がリンクです。楽しんでいただければと思います。

 

http://www.youtube.com/watch?v=mp8QKmfvrC8

http://www.youtube.com/watch?v=K1kDZnzKJ9Y

 

ロンドン・アンダーグラウンド(もちろん地下鉄ではありません)では、つねにものすごくクールな活動が常に起きています。その一つが『Bum Bum Train』(http://bumbumtrain.co.uk/ )サイトのオペレーターは、このBum Bum Trainとはいったいどんなものなのか、あまり多くを語っていません。なので、わたしがバックグラウンドを少し説明しましょう。どう表現してよいのか難しいところですが、いまロンドンを席巻しています。直近のショーでは用意された1000席に8万人が応募したほどです。端的にいえばインタラクティブなゲリラ的シアターグループで、古いビルにインスタレーションを作ったり、観客を誘導しながら舞台芸術を体験させる興味深いスペースをクリエイトしたりしています。

もしラッキーにもこのBum Bum Trainに参加できたら、あなたもニセの銀行強盗に巻き込まれたり、ライブバンドまでいる本物そっくりのスタジオでゲームショーのホスト役を務めることになるでしょう。またはアメフトチームのロッカールームにいて、ハーフタイムに選手を鼓舞するスピーチをしなければいけなかったり、空想の空港のコンベアの上を移動するバッグの中に収まっていたりするかもしれません。このグループが詳細をサイトで公開しない理由は、オーディエンスの体験が驚きに溢れ、エキサイティングなものになるよう意図しているからです。久々にロンドンに現れた、革新的なエンターテインメントの一つといって間違いありません。このシアターグループのメンバーは全員ボランティアです。こういった活動こそがロンドンを活気と魅力に溢れた街にしているのです。

 

最後に、たくさんのすばらしいビデオがYouTubeアップされているトム・ウェイツで締めくくりたいと思います。シンガーソングライターや俳優など多彩な顔をもつトム・ウェイツについてはみなさんもよくご存知かと思いますが、もしかすると真にグロリアスなクリップをまだ見逃しているかもしれません。試しに以下のリンクをクリックしてみてください。

http://www.youtube.com/watch?v=1wfamPW3Eaw

このビデオをみれば、パフォーマンスと、単にステージにあがって歌うという(怠惰な)行為の違いがはっきりと分かるでしょう。アデルにぜひ学んで欲しい。ナイスでノーマルなだけよりも、傑出したアーティストになるにはより多くのことが必要なのだと。

Keith

p.s. 今回初めて日本来日します。 今からとても楽しみです!

I would like to begin with a most sincere apology for the interlude between the first blog and this one. We have been restructuring a lot of the activities at fabric and I had to move house unexpectedly, so life has been rather chaotic with little free time.

In the last blog I talked about the importance of taking time to experience and enjoy beautiful things. I was reminded of this little experiment that demonstrates this point very well.

PERCEPTION

Something To Think About.

Washington, DC Metro Station on a cold January morning in 2007. The man with a violin played six Bach pieces for about 45 minutes. During that time approx. 2 thousand people went through the station, most of them on their way to work. After 3 minutes a middle-aged man noticed there was a musician playing. He slowed his pace and stopped for a few seconds and then hurried to meet his schedule.

4 minutes later:

The violinist received his first dollar: a woman threw the money in the hat and, without stopping, continued to walk.

6 minutes:

A young man leaned against the wall to listen to him, then looked at his watch and started to walk again.

10 minutes:

A 3-year old boy stopped but his mother tugged him along hurriedly. The kid stopped to look at the violinist again, but the mother pushed hard and the child continued to walk, turning his head all the time. This action was repeated by several other children. Every parent, without exception, forced his or her children to move on quickly.

45 minutes:

The musician played continuously. Only 6 people stopped and listened for a short while. About 20 gave money but continued to walk at their normal pace. The man collected a total of $32.

1 hour:

He finished playing and silence took over. No one noticed. No one applauded, nor was there any recognition.

No one knew this, but the violinist was Joshua Bell, one of the greatest musicians in the world. He played one of the most intricate pieces ever written, with a violin worth $3.5 million dollars. Two days before Joshua Bell sold out a theatre in Boston where the seats averaged $100.

This is a true story. Joshua Bell playing incognito in the metro station was organized by the Washington Post as part of a social experiment about perception, taste and people’s priorities.

The questions raised:

*In a commonplace environment at an inappropriate hour, do we perceive beauty?

*Do we stop to appreciate it?

*Do we recognize talent in an unexpected context?

One possible conclusion reached from this experiment could be this:

If we do not have a moment to stop and listen to one of the best musicians in the world, playing some of the finest music ever written, with one of the most beautiful instruments ever made, what else are we missing.

Here is a link to the Washington Post article.

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/04/04/AR2007040401721.html

I want to use the blog primarily as a space to share with you, some music that is important to me and perhaps acquaint you with some artists that had escaped your attention. I don’t really like straightforward play lists. If I recognize most of the music on them I am bored instantly, and if I don’t, they seem to project a hollow vagueness and the rigidity of that “matter of fact” data stream format. The fact that they usually form or constitute a list is enough to deter me. I am not the greatest fan of order and structure in this sense. It has its place, in some forms of architecture and accountancy maybe, but categories and ordered lists never seem the appropriate medium to comment on something so highly subjective as art.

So I thought it might be nicer if I simply play some music for you and provide a little commentary providing you with sufficient information to explore further if you find anything you like.

You will find the music here http://official.fm/tracks/355756

Having just completed an exhausting house move, I was extremely tired when I sat down to do this. Consequently, this was always going to be an idle side as regards tempo. I hope you find something that touches you.

We start with a track called En Gallop by Joanna Newsome. Joanna is a harpist with a particular gift for lullaby. If you like this sort of delicate folksy thing, this song will stop the world for you whenever you need it to. It leaves me breathless, speechless, and in a state of pure wonder every time I hear it. The next track is by Cibelle. Some people feel that certain songs possess the ability to transport you completely. If that is indeed true, and your chosen destination is a bohemian dilapidated café in the wrong part of Paris at 4am in the morning, this track might do the trick. The low tone growling harmonies are the Gallic genius of this track. Next up is Bill Callaghan (Smog). Sometimes there is simply nothing that needs to be said. You just need to listen. Please listen. This one is so very very special. The song is called Rock bottom Riser. I first heard the next artist in the way that I would ideally choose to experience all new music. A friend called out of the blue one evening and asked if I felt like going to a little gig (what a daft question). 30 minutes later we were on our way to Brixton to check this guy called Fionn Regan. I couldn’t possibly describe to you the joy I felt that night. Its always the pure delight of the unexpected that crytalises these moments so perfectly in your mind. You are free from the burden of expectation, and you feel a great sense of victory or fulfillment because you have captured in your heart something that could have escaped so easily. The track is called “Hey Rabbit”. I don’t know too much about the next artist because he doesn’t really exist as an artist yet. It’s a lovely little story though. It goes a bit like this. A young boy writes to my close friend Howie B. He explains in his letter that he wants to be a singer songwriter, and that he had been advised that Howie might be the man to help him. Howie being the nurturer he is, advised the young man that he was still a little young (14), and that he should continue practicing and listening to as much music as he can, and write to Howie again when he is a little older. 2 years passed before Howie got another letter from the young man explaining that he had done as Howie asked and had written some songs now. Howie agreed to meet him at his studio and the track you hear was recorded live in one take. It is called “from me”, I will keep you updated as the story unfolds with this young chap. This is the unedited voice of a 16-year-old boy. Extraordinary. The next two tracks are from artists that you will almost certainly have heard previously. This passage of music was created by just leaving a recorder going whilst I played some music to myself, so the songs are here just because I felt like listening to them at the time. Nina Simone – Our love will save us this time, and Dionne Warwick – Don’t make me over. The next artist is definitely one requiring further exploration if you like it. His name is Fenin and there is plenty available on iTunes, much of which is very interesting. Enjoy. I swear to my metaphorical god that there was no purpose or design attached to the fact this next track appears. It is by David Sylvian and Ryuichi Sakamoto. I promise you. It just popped up at the time. I played it only, and truly because I love it. You will also have heard much from the next artist, but this one always gets forgotten, and it’s an absolute corker. If you asked anyone for their top ten Bowie tracks, I guarantee you “can you hear me” will rarely appear. Having been weaned on Bowie and the Velvets I have been asked so many times for my Bowie top ten. To oblige could only be considered insulting to a body of work so expansive, but I will make one concession by admitting that this track would almost always appear in it. The next track is another by David Sylvian (Nostalgia). The next track is for anyone like me that has suddenly developed the need for an antidote to The “Adele” fever that seems to have seduced the entire music industry. I do not wish to criticize Adele, but please, 6 Grammy’s and hat full of Brit awards for one “I got dumped album” with two decent songs. This fever like adulation can only be the product of lazy minds settling for the undemanding. I never like to criticize artists. This really, is a criticism of an industry that still understands or values only safety and trusted formats, denying so much talent the exposure it richly deserves. The song is “shelter” by Birdie. This girl can sing like an Angel, plays piano exquisitely, and writes songs with a depth not often seen from an artist so young. But, if the legions of Adele fans are to be believed, being (extremely and in Adele’s case, annoyingly) normal is the new path to critical acclaim. The next artist is Jaymay. Thankfully there seems very little that is normal about this girl. She is awkward, quirky, unaffected and all the more beautiful for it. Some great clips on YouTube. Feast and be thankful. Another good friend found this next song on the “MySpace” site of a guy calling himself “Jay Jay Pistolet”. The song is a tragic little tale of love expressed with an eloquence that you wouldn’t expect in a subject so sordid. Lyrics are not really a feature of electronic music, so it is nice to spend time enjoying the poetry of these songs. There is usually one thought provoking line that catches you, and if it provokes nice thoughts, even better. Jay Jay’s voice is a uniquely rich treasure. I think this song (Holly) is released now. The last song is another rich in poetry. Line after beautifully written line. “I will sew all of your buttons back on, put you to bed in my arms”. This girl gives you everything so gracefully and unashamedly. Her name is Zoe Johnston. She has performed solo on a stage in front of 90,000 people but remains almost unknown. One word. How.

I would to introduce a good friend to you at this point. You will be hearing more about him with the young artist mentioned above. “Howie B”, is a very well known and highly respected producer/musician. Google will provide you with a lot of music-based info, but I would like to show you a couple of short clips from a film he is producing with an exceptionally gifted Italian filmmaker. The purpose of the project was to try to communicate the culture, lifestyle, and essence of what life on the road with a band is like. The cinematography is stunning. The film will be released at one of the festivals, possibly Sundance. I will let you know if and when.

Here are the links.

http://www.youtube.com/watch?v=mp8QKmfvrC8

http://www.youtube.com/watch?v=K1kDZnzKJ9Y

I hope you enjoy them.

There are always lots of really cool happenings on the London Underground (not the tube). One such phenomenon is the “Bum Bum Train” http://bumbumtrain.co.uk/ . The operators provide very little information on the site as regards what it is all about, so I will give you a little background. I am not sure quite how to describe this but it is taking London by storm right now. The last production saw 80,000 people apply for 1000 seats. Essentially it is an interactive guerilla theatre group that creates pop up installations old buildings or interesting spaces to create a series of environments that participants are guided through, and in which they experience a sequence of staged events. If you are fortunate enough to ever get on it, you will find yourself involved in fake Bank Robberies, or appearing as a game show host on a fully kitted studio set complete with live band. You may find yourself in the locker room of an American football team and expected to give an inspirational half time team talk, or a piece of luggage on the carousel of imaginary airport. The operators don’t like to give too much away about the ride as they wish the journey to be as surprising as it is exciting. This is clearly one of the most innovative forms of entertainment to hit the streets of London for a long time, and the crew that run it are all volunteers. This is the kind of thing that makes London such a vibrant space.

I think I will leave you with a shot of Americana because he has so many wonderful videos on YouTube. Most of you will probably be aware of Tom Waits (singer songwriter, actor, etc) but you may not have seen some of these truly glorious videos. Try this one to get you going. http://www.youtube.com/watch?v=1wfamPW3Eaw This is the difference between a performance and simply getting up on stage to sing. Look and learn Adele, there is more to being an outstanding artist than being ever so nice and “normal”

Keith

 


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